ロビンの庭

北米の田舎での日々を書いています。

運転免許を取得する 学校の練習

我が家の最も手のかかる生き物、娘が運転免許を取得することになった。ほかの地域はどうなっているのか、よく分からないが、ここら辺には自動車教習所というものは存在しない。みんなどうしているのかというと、保護者から教わるか、学校の授業を選択することになる。

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マグネット サイン



うちの娘はもちろん学校の授業を選択している。旦那が少し教えていたのだが、娘は全く言う事を聞かないので、喧嘩が絶えないため、中止となった。路上で自動車運転の練習をするには、事前にラーニングパーミットという免許を、テスト受けて取得する必要がある。これはぺーパーテストのみである。もちろん学校内には車を教習する場所など無いので、いきなり路上へGOとなる。

 

普通自動車の免許には種類はないが(オートマ限定とか)、学校の教習車の種類は選べるそうだ。なんとセダンタイプの普通乗用車か、ピックアップトラックの2種類から選択できるらしい。田舎ならではの選択肢なのか?それともアメリカならどこでも教習車にトラックを選べるのか?ちょっと疑問に思った。

 

娘はさすがにトラックは選ばす、普通乗用車を選んだようだ。先生に「はいエンジンかけて~」と言われて、鍵を差し込もうとしたら、「どんなに古い車で練習してたの?」と言われたらしい。確かに最近の車はボタンを押したらエンジンがかかるが、うちの車はカーナビすらない、そんなに古い車なのです。

 

でその後はいきなり路上へ飛び出し、そのまま高速道路に突入。でもあまりに遅かったらしく、先生は終始「アクセル踏んで」と言っていたらしい。帰ってきた娘は「いきなり高速道路に乗った時は死ぬかと思った…」と言っていた。私も先生はかなりの心臓の持ち主ではないかと思った。

 

2回目はドライブスルーを実践。ものすごく実用的なドライビング教習だ。娘の運転でドライブスルーに突入すると、先生から「窓を開けて」と指示を受けたのだが、なんと窓の開け方が分からない。あわててボタンを押すと、すべての窓が一斉に全開になったらしい。途中で閉めようとしたが閉まらず、結局すべての窓を全開にしたままドライブスルーで注文したとか。ちなみに行きと帰りは、違う生徒が運転するので、後ろにはもう一人高校生が乗っている… 

 

お店の人は爆笑。先生も笑いをこらえていたらしい。まあ車にSTUDENT DRIVERと表示してあるので、練習中の学生さんが運転しているのは分かっているから、微笑ましく観察してたのであろう。

 

学校から定期的にメールで成績が送られてくる。運転免許の成績は…と探してたが、成績はなかった。よかった。実はF(不合格)だったらどうなるんだろう、とちょっと考えていた。まあ、成績もつかないようだし、自分のペースでゆっくりやってほしい。日本だったら、すごい金額の教習代がかかりそう…

 

このまま学校で教えてくれるだけで免許が取得できればいいのだけど、そうもいかない。夜間に何時間か車に乗る練習をしなければならないのだ。もう少し上手くなったらと思っているが、本人はもう運転できるつもりらしい。先生もリップサービスで、「最初はどうなるかと思ったけど、最近上手くなったわね」と言ってくれたと喜んでいた。しかし、クラスメイトからは「お前、すっごい運転下手だな」と本当の事を言われたらしい。子供はお世辞を言わないからね…

 

という訳で、自分で夜間運転を練習する際に、車に貼り付けるマグネットを購入した。なるべく車の少ない道路で練習したい。幸いな事に田舎なので、日中でも人が歩いている姿はほぼ見ない。しかし夜間は野獣が出たりする。鹿などは絶対にはねたくない。高速で大型獣に衝突すると、こちらも無事では済まない事が多々あるからだ。車の多い道を選ぶか、少なくて野獣が出る可能性のある道を選ぶか、難しいところだ。近いうちに、完全自動運転の車が、道路を普通に走る時代が来てくれることを望んでいる。ところで鹿も自動でよけてくれるのだろうか…

 

 

 

 

 

 

 

パンを焼く アンパン

アンパンを焼いた。別にパンを焼くのが得意とか、大好きとかではない。できれば楽して美味しいものを食べたいと日々思っている。

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アンパン



アメリカの田舎のパンは全体的にう~んという感じで、口に合わない。パン屋さんのサンドイッチ用のパンは、硬かったりすっぱかったりする。菓子パンのようなものもあるが甘いパンが多く、総菜パンというジャンルのものは、ほとんどない。スーパーで売っているパンは独特の臭いと、何とも言えないねっとりした歯ざわりがするので、これもまた食べたいとはあまり思わない。このクリップで軽く閉じただけの袋に入れられた食パンは、テーブルの上に何日も放置しても黴が生えない。友人は「このパンに一体何を入れたら、常温でこんなに保存できるようになるのだろう」と言っていた。

 

日本のパン屋さんは、種類も豊富でとにかく美味しい。でもそう思っているのは日本で育っているからかもしれない。他の国の人にとっては、いまいちのパンだったりして…という訳で、自分で食べたいパンは自分で作るしかないという事になる。

 

今回は、冷凍庫の中身を減らしたいので、冷凍しておいたアンコを使用した。このアンコは、以前アンコを炊いたとき、娘が楽しそうに素手で小豆を濾していたものだ。水の入ったボールに手を突っ込み、小豆をつぶしている様子は、子供が泥遊びをしているようにしか見えない… 旦那は作成過程を見ていないので、「こし餡は美味しいね~」と喜んでいた。

 

何とかこの解凍したアンコを使い切りたいので、無理やり8個に分けたら、アンコの量がかなり多くなってしまった。自家製のアンパンということなので、そこれへんはいつも適当だ。

 

パン生地はいつもホームベーカリーにお任せしている。できた生地を8等分(適当なので等分にされていない事が多いが)それを丸めて、伸ばして、アンコをくるんで発酵させる。程よく膨らんだところで、生地に使用した卵の残りを塗って、黒ゴマをのせて焼いたら完成だ。

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アンコと発酵中のアンパン

 

旦那に「アンパン焼けた」と送ったら、「8個だけ?」と返ってきた。こんなでっかいアンパンが8個もあれば十分です。おうちでパンを焼くときの最大の問題点は、同じパンが大量にできてしまうという事だ。結果またアンパンが冷凍され、アンコが冷凍庫に戻っていく。こんなに何回も冷凍してもいいものなんだろうか…

 

野鳥を観察 カージナル3兄弟姉妹

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バードフィーダー


庭にバードフィーダーをぶら下げている。家で飼っているインコの餌が残るので、勿体ないからぶら下げ始めた。しかし可愛い野鳥がやってくると、どんどん餌をあげたくなる。結局、野鳥の餌を購入しているので、出費がかさむが、癒されてるので、よしとしている。

 

餌は主にひまわりの種とインコの餌である。シジュウカラと思われる野鳥などはかわいい。いろいろな鳥がやってくるのだが、ある時からカージナルの幼鳥がやって来るようになった。

 

彼らはまだ羽が完全に成鳥の羽に生え変わっていないようで、やや色が地味である。おそらくお兄ちゃん、お姉ちゃん、弟または妹?という組み合わせではないかと思う。鳥は一度巣立ったら、そのまま自分の力だけで生きていくものだと思っていたのだが、どうも必ずしもそうではないらしい。

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カージナル3兄弟姉妹 左から、末っ子ちゃん、お姉ちゃん、お兄ちゃん

お姉ちゃんと思われる鳥が、末っ子の世話をしている。雛のような鳴き方をして、羽をばたつかせ餌をねだり、お姉ちゃんの後を付いて回っている。お姉ちゃんが餌を食べている間、何をしているのかと思ったら、バードフィーダーの上で遊んでいる。お姉ちゃんは自分の餌を食べつつ、末っ子にも餌を与えて大変そう。お兄ちゃんはというと一人で自由を満喫中…

 

なんだか人間の世界をみているようで、お姉ちゃん頑張ってと言いたくなる。末っ子は下に落ちている餌をついばんでみたりしているが、口に入っているのかいないのか…なんとも要領の悪いわが子を見ているようで、大丈夫なの?と思ってしまう。

 

しかし最近になって、お姉ちゃんが末っ子を追っ払う姿を見かけるようになった。さすが野生、いつまでも甘えさせておくことはないのね、すばらしい。末っ子ちゃんもお姉ちゃんにくっ付いているのは相変わらずだが、餌をねだることはなく、自分でバードフィーダーから餌を食べている。

 

いつか末っ子ちゃんのモヒカンが立派になり、独り立ちする日まで、バードフィーダーの餌を切らさないように、陰ながら応援していくつもりである。

 

 

 

 

ペットの世話をする 犬と昆虫食

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ベラ


友人のペットの世話を一日おきにしている。すでに数回やっているので、彼らもすっかり馴染んだようだ。

 

今日はベラが餌をあまり食べない。特製のベーコンリゾット(ドライフードに犬用ベーコンを細かくしてトッピングし、お湯をかけてふやかしたもの)を残していた。何をしているかというと、鶏に与えた、ミールワームを一生懸命食べている!

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ミールワームと鶏

しょうがないので残した餌にミールワームを数匹トッピングしてみると、なんと完食した。ベラも今流行りの昆虫食が好きらしい。昆虫食は環境にもいいので、なんとすでに開発してペット用に販売している企業もあるみたい。

 

素晴らしいことは、犬は人と違って昆虫をそのままの形状でも、なんとも思わないという所だ。普通に虫をそのまま食べている。人間だと見かけがちょっと…となるかもしれないが、彼らは美味しければまったく気にしない!

 

いろいろな虫をそのまま乾燥させて動物の餌にトッピングという日が来るかもしれない。そのうちミカン味のコオロギとかイチゴ味のミミズとか登場したりして。でも動物的には昆虫はそのままでも、すでに美味しい臭いと味がしているのかも… この先昆虫が食品分類表に載ったりするのだろうか。

 

 

 

ペットの世話をする ラマとアルパカ

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ラマ


友人がしばらく自宅を留守にするということで、ペットの世話を頼まれた。広大な庭にラマ、アルパカ、犬、鶏が暮らし、家の中には猫が住んでいる。

 

コロナが拡大してから、ここしばらくペット達と合っていなかった。2年ぐらいになるのであろうか。彼らは私たちを覚えているのだろうか… 

 

世話の方法がいろいろ変わったらようなので、旦那が一人で事前に聞きに行った。旦那が到着すると、ラマなどと一緒に暮らしている犬(ベラ)が激しく吠えていたらしい。覚えていなかったのだろうか?飼い主が制止させるとおとなしくなり、囲いの中に入ったら後はもう平気だったようだ。ラマとアルパカはいつもと変わりなく、彼らは旦那を覚えていたのか?、それともどうでもいいのだろうか?鶏は相変わらず、餌をくれれば誰でもよさそう。

 

ラマは娘が生まれる前からいたので、最低でも16歳以上で、アルパカもそれより少し若いくらいだ。ラマの寿命は20年くらいだそうなので、もうかなりご高齢なようだ。もうよく咀嚼できないのか飲み込みが悪いのか、乾燥した草のペレットのようなものを詰まらせて倒れたらしい。なので今回は水で十分にふやかしてから与えている。地面に生えている牧草?雑草?を食べているから、ペレットなんて与えなくてもいいかと思うけど、ビタミン剤などを加えて健康を維持しているらしい。よく食べるので美味しいのだろう。

 

犬などと同じように、草食獣も人を見分け覚えているように思える。目はいいのだろうか? 馬の視力は人間より少し劣る程度のようだが、動体視力が抜群にいいらしい。ラマもそうなのだろうか? ラマやアルパカの目はとても大きくまつ毛もバサバサで可愛い。外見はかなりキュートであるが、彼らの世話を初めてした時は、乾燥したペレットを口から噴き出して威嚇してきた。顔に向かって吹きかけるので、バイクのヘルメットを拝借して世話に挑んでいた頃が懐かしい。

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ラマとアルパカ

彼らは目もそれなりにいいだろうが耳もよさそうだ。声や音でも聞き分けているのかもしれない。車の音とかも聞き分けているかも。言葉が喋れたら車のエンジンの調子とか教えてくれたりして…

 

一方犬はそんなに目は良くないようなので、聴覚と嗅覚を頼りにしているらしい。猫はどうなんだろう?うちによく遊びに来る猫は、私が日本人の友人と話している時は絶対に近寄ってこない。彼は完全に人間を見分けていると思われる。それに対して、向かいにすむおじさんは私と日本人の友人の区別がついていないらしい… まあ人間なんてそんなものだ。



庭の動物たち コヨーテ

今年は庭で見かける野良ウサギが増えた。隣のウッドデッキの下にウサギが住んでいたのは知っていたが、なんだか増えているようだ。

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野良ウサギ

庭の芝というか、ほどんど雑草である草をもぐもぐやっている。特にシロツメクサが好きなようで、白いお花が咲いているところに佇んでいたりする。まあ雑草を食べているぶんには問題ないのだが、畑の野菜がかなり彼らの餌食になっていたので、かなり本気でウサギ退治を考え始めていた。

 

とは言え、目の前を歩いている子ウサギの姿は、多少あざとさが漂うが、かなり可愛い。ベビーウサギは私の前を平然と歩いているので、虫とり網で捕まえられそうだなぁと思って観察していた。(実際はすっごい素早い動きをするので無理)

 

数日後、うちのデッキの下からキューキュー声がする、覗いてみると向かいの家の猫(ボー)が子ウサギの首根っこを咥えていた。警戒心が薄れてしまった野生動物の世界は厳しい… こうやって淘汰されて、賢い?ウサギが生き残るのかぁ。

 

次の日デッキの下を覗くと子ウサギがそのまま置かれていた! いつもは誇らしげに獲物を家に持って帰るのに、何故ここに置いていったのか… しかもけっこう大物。これは片づけないといけないと思ったけど、狭いデッキの下に入るのは無理なので夕方旦那と一緒になんとかしようと思っていたのだが、夕方にはすでに子ウサギの姿は消えていた。ボーが運んでくれたのだろうか??

 

そしてしばらくたったある日、庭で旦那がキャーと叫んでいた。行ってみるとそこには獣の糞が!うちの庭にはよく大きな犬が乱入してくるので、また犬が糞をしたのかと思っていた。しかしよく見ると脇にふわふわした足とひとつまみの毛が…

 

そこにはラッキーアイテムとして知られるウサギの足がぽとりと落ちていた。その時は「ああ、犬に食べられちゃったのね。しかもこの犬もちょっと下痢気味なのかしら~」などと考えていたのだが、どうも何かがおかしい。ウサギのボディや頭が全く見当たらない… まさか野獣か?

 

家に戻ってコヨーテの糞を検索してみると、まさに同じものが。コヨーテの姿を調べるとまさにちっちゃいオオカミ。ここら辺にもいるとは聞いていたが、日本で育った者としては、コヨーテなんて童話の世界の生き物という認識だった。

 

娘に「コヨーテが庭でウサギ食べてた」と言ったら、いつの間にか友達に連絡をしていろいろ聞いていた。娘の友人の家では猫と鶏がやられたけど、犬を飼ったらやられなくなったそうだ。そういえば最近犬を2頭飼っていた隣の家が引っ越してしまって空き家になり、斜め前の家のちょっと大きめのボクサーのような犬もいなくなったと思い当たった。

 

ちょうど増えずたウサギの数を減らすように、コヨーテが食べてくれるとは。なんて、自然はよくできているんだろうとちょっと感心したけど、夜にコヨーテが散歩しているかと思うとそれも怖い。

ああこれでウサギは一掃されたと思って、朝ふと窓から庭を眺めると、まだウサギがいた! ウサギ多すぎ… またうちの庭で食物連鎖が続いていくのだろうか。